Eternal
ヘタリア ヤンデレ最高ランク : 82 , 更新:
わかってはいた。
いつか、こんな日がくるのを。
俺は、国であいつは人間だ。
時間の流れも体の丈夫さも何もかもが違うんだ。
「ごめん…ねアーサー…もう私は無…理みたい…だよ。」
途切れ途切れで苦しそうにベッドに横たわっている彼女を見て胸が痛い。
何年ぶりだろうかこんな痛みは。
「無理なんか言うな!大丈夫だ!俺が、俺が医者を見つけてやる!いざとなったら…俺の魔法で…!」
チューブが、彼女を包むように体に繋がっている。
酸素マスク越しの彼女の口は、今にも消えそうな笑みを浮かべている。
彼女は、俺の頬を皮と骨しかないんじゃっていうぐらいの手で撫でてきた。
触れている彼女の、手を俺の手で包む。
今気づいた、俺は、泣いている。
「駄目だよ…アーサー。私だって…人間なんだから…いつか死ぬんだよ。でもね、私は、怖くないんだよ。アーサー。」
彼女は、咳き込んだ。
酸素マスクを彼女の口からでた血が赤く染めた。
「頼むから…頼むから。俺を置いていくなよ!そばにいるって、ずっと一緒にいるって…言ったじゃねぇかよ!」
「守れなくてごめんねアーサー…。私……アーサーの事…ずっと………愛…。」
「なんだよ、ちゃんと教えてくれよ!…なぁ、聞いてんだろ…?返事してくれよ……〇〇〇!!」
ピーっと機械音が聞こえる。
握っていた彼女の手がだんだんと冷たくなっていく。
最後まで、彼女は笑っていた。
俺は、彼女の亡骸を抱き抱え病院を抜け出した。
その日から俺は、狂ったようにいや、狂って狂って狂いまくって。
〇〇〇を蘇らせようと日々明け暮れた。
そして、今日。
とうとう俺は、彼女を蘇らせる事が出来るようになった。
ベッドに寝ている彼女の亡骸は、魔法で綺麗にしてある。
材料も揃った。
大丈夫うまくいくはずだ。
「約束したもんな。ずっと一緒にいるって。」
呪文を唱える。
彼女の亡骸に材料を粉にしたものを振り撒く。
(材料集めが大変だったな。なんせ、自分と関わりあいのある奴の血だったり。肉だったり。本当大変だった。)
(でもそれでお前が蘇るなら…なんだってやってやる。)
「だからもう一回。俺と生きようぜ(名前)。」
彼女が、ゆっくりと目を開けた。
そして俺を見る。
「アーサー……?どうして私………。えっ………?フランシス?アル?嘘…ねぇ。どういう事なの…アーサー!」
彼女が、俺を見る目は昔海賊だった頃の俺に向けられた…目。
非難の目だ、でもそれでも彼女に怒りは覚えない。
「どうもこうも……全部お前の為なんだぜ?」
「全部…私の…?まさかアーサー。私を蘇らせる為だけに……皆を…皆を…!!」
彼女は、俺の胸ぐらを掴み怒号を飛ばした。
涙目でいや泣いてるな。
「当たり前だろ?お前より大切なモノなんて一つもない。」
「どうしてよ…私は……。アーサー。ごめんなさい。私が、貴方を狂わせてしまった。だから、私は償うわ。アーサー。ごめんなさい……。」
「どうしてお前が…謝るんだ?なんも悪いことしてねぇのに。」
「ううん。なんでもないわアーサー。私、あの時言いそびれたよね。愛してる。アーサーこれからも。ずっと。」
彼女は、泣きながら謝りながら俺に愛を告げた。
「嗚呼。俺も愛してる。」
────永遠に。
~end~
でもさ~、皆俺の家いるんだからさ~。
普通に言おうよ~。
紫乃
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