エッセイ風に書いてみよう✒

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店内の雰囲気の良さや手頃なメニューで
幅広い客層に愛されるドトールコーヒー。

私もそんなドトールに魅了されている1人である。

小学生の時は父と2人で毎週のように通っていた。

当時私が頼むのはいつも同じで、
アイス宇治抹茶ラテと
キタアカリのコロッケサンド。

始めは2人とも禁煙席に座る。

もちろん父は小学生だった私より
食事を終えるのが遥かに速い。

私がまだコロッケサンドを食べている間、
父は2杯目のブレンドコーヒーを持ち喫煙席へ。

そして、私がコロッケサンドを食べ終えて
抹茶ラテの残りも少なくなる頃に戻ってくる。

これがお決まりのパターン。

中学生になると忙しくなり
父とドトールを訪れることはなくなった。

たまに誘われることはあったものの
どうしても疲れが勝り、断り続けていた。

しかし今日時間が空いたので
久しぶりに2人でドトールへ向かった。

いつの間にか改装された店内。
以前より明るい雰囲気になっている。

外が見えるカウンターの席を選び、
いつかネットで見た
コロッケサンド製造中止の噂を思い出しながら
パンの棚を一瞥する。

やはり、目当てのものは並んでいない。

そこで私は例の如くアイス宇治抹茶ラテと、
新しくクロックムッシュを注文してみた。

程なくトレイに乗せて渡される2つ。

同じようにブレンドコーヒーとミラノサンドを
トレイに乗せた父と席につく。

けれども高校生になった私と父が
食事を終えるタイミングは大差なく、
禁煙に成功した父が席を立つこともない。

あの頃のお決まりのパターンが
もう繰り返されることはなくなってしまった。

しかし、悪くないと思った。

今には今にふさわしい
ドトールの楽しみ方があるのだと思った。

またここに父と来よう、
新しい楽しみ方をもっと見つけよう、と
クロックムッシュを頬張りながら私は考えていた。

((なにこれ))

((只々私はドトールが好きってだけ))

((……それでもなにこれ))