銀さんとカレー

銀魂 坂田銀時 妄想
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最高ランク : 69 , 更新: 2017/08/12 0:38:56

『おかえり』


お玉を片手に振り向く彼女に「ただいま」と伝える。すん、と鼻をすすればカレーの匂いがして、彼女の肩ごしから鍋を覗けば、美味しそうなカレーが鍋の中でくつくつと煮えていた。


『今日のカレーは牛肉だよ〜』


ふふっと嬉しそうに微笑み、鍋を掻き回していく。スプーンで中を掬って俺に向け、口を開けてそれを食べる。

どこかで食べるカレーよりも甘い味。カレーは作る人によって味が違うのだ。その家庭の味があり、一番好きなのは皆、自分の家のカレーだろう。

愛しさが溢れた俺が後ろから彼女を抱きしめれば、カレーと彼女が混ざり合う匂いが鼻腔をくすぐる。首筋に顔を埋めると、くすぐったそうに身をよじった。


『好きだよ』
『なにが?』


分かってて聞いてくる彼女は、少し意地悪だ。
でも、そこも可愛くて、ふっと笑いが零れる。


『……カレーが』


そう言うと「ふうん」と唇を尖らせてしまう。


『嘘だよ』『両方好き』


この言葉で照れる彼女は、俺の頭をワシャワシャと撫で回す。幸せな家庭にはカレーがよく似合うものだ。




銀さんとカレー

ハル


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