銀魂一話「白兎にロクな奴は居ない」前編※二次創作注意!※

銀魂 二次創作 小説
今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:1155 hit

最高ランク : 60 , 更新: 2018/03/04 4:57:18

侍の国。




かつてこの星はそう呼ばれていた。




しかし、突如、地球の外からやって来た天人共に国を買われてから、この国は我が物顔で道を歩く天人共の姿が在った。





そして…ここ江戸にあるかぶき町には…一軒の万事屋があった。





そこはどんな悩み事や頼み事も(大抵は)引き受けてくれるという。





お世辞にも裕福とは言えないが、その人情溢れた魂に惹かれた者達も少なからず存在した。





そんな話を聞き付け、ここにも一人の…いや、一匹の依頼者が居た。










銀時「あ~あ…今日も負けちまった…今日は来ると思ってたんだけどなぁ…これでまたスッカスカだ…いっそのこと、ババア共に身ぐるみ剥がされる前にどっかバックれ…」







[ガッッ!]←何かにつまづき、転びかける。







銀時「うおぅっ!?っとっとっと!何だ今の?……おいおい…誰だよ…こんな道のど真ん中に犬の糞置いて行きやがったのは…近頃の飼い主は録にマナーも守れねぇのか?
いくら腸がちいせぇ犬だからってナメてっと、時限爆弾落とされるよ。それも大量に……
…にしても、このノグソボム、一体どこの化けもんの落とし物だ?
定春程じゃねぇけど…
…ん?あれ?踏んだのに靴汚れてねぇな……ノグソボム不発か?……
…まー何でもいいや。忘れよ。」







[ガシッ]







銀時「……ん?」







?「もし……万事屋…銀ちゃんは……ここ…ですか……。」







銀時「…………。」









ー万事屋ー







新八「あのシュガー天パ…いつになったら僕らの給料払ってくれるんだろう……今日も朝から居ないし…。」







神楽「どうせまた私達の給料はたいて、そこら辺のごみ溜めで玉打ってるに違いないネ。もういっそのこと、私達も思い切って転職してみるアルか。ストライキ感覚のつもりで。」







新八「ストライキかぁ…それは思い付かなかった……あの甲斐性なしに効くとは思えないけど、それ以前に転職する宛がないよ。」







神楽「そこん所は心配要らないネ。新八が路上でわめき散らしていれば、公衆の物好き共が注目して金出すアル。喋る眼鏡なんて早々居ないし、物好き共はきっと続々手上げてくる事間違いないネ。
そこから一番高く値段がついた所で売…」







新八「おいいぃぃぃ!!誰が喋る眼鏡だ!!てか、何さらっとオークションに出すつもりで居んの!?僕は奴隷か!!」







神楽「うーん…やっぱりダメアルか……もう少し眼鏡のフレームをシャープにしないと、今時の人間は興味示さないネ。商売は流行を読み解く力がないと勤まらないアルからな。」







新八「だから!!何でよりにもよってそっち!?しかもブラックだし、売り物が僕って!!」







神楽「細かい事気にすんなヨ。何も奴隷商人に売り飛ばす訳じゃないネ。きっとお前の事を大事にかけてくれる飼い主が見つかるはずアル。私に任せるネ!」







新八「いや…それならまだ奴隷商人に売られる方がマシだよ…少なくとも眼鏡として扱われない分には絶対転職向きだよ…。」







[ガララッ]







新八「あっ!銀さん!もーどこに行ってたんですか!まさか、また僕らの給料パチンコに費やしたんじゃないですよね?ちょっと銀さん!聞いて……銀さん?」






銀時「……。」






神楽「どうかしたアルか?いつもより目が死んでるネ。パチンコに負けた位でそこまで落ち込む銀ちゃんじゃないはずなのに…。」







銀時「…………脚…。」







新八、神楽「脚?」






銀時「脚……脚…の……ノ…」






新八「?脚がどうかし……?」






神楽「何かひっついてるアル。それ何アルか?」







銀時「……喋るノグソボムだ(真顔)」






?「ちょっとおぉぉぉ!!何でまだ犬の糞扱いしてるんですか!?さっきも説明したでしょ!?兎です!!」






新八「うわっ!!?」






神楽「兎が喋ったアル!!銀ちゃん!!どこで拾ってきたアルか!?」







銀時「そこの道に転がってたんだよ。うっかり踏んだら剥がれなくなった。とんだ頑固汚れだ。」







?「だから糞じゃないってば!!」







銀時「じゃ言わせてもらうがな、俺達の知ってる兎は喋らねぇし、お前程ガッツリ汚れちゃ居ねぇ。」







?「確かにそれはごもっともです!!はい!!認めますけど!!けど!!宇宙は広いんです!!喋る猫型ロボットが居るんだから、喋る兎が居たって別に不思議じゃないでしょ!!」







銀時「いや、猫型ロボットはアレ、フィクションだから。お前の場合は不思議以前に不気味なんだよ。色も存在も、世○も奇妙な物語に出そうな勢いだよ。」







?「はぁ…どう伝えればいいんだろう…。」







新八「あの、もしかして、あなたも天人なんですか?」







?「!!はいっ!!そうです!!申し遅れました!!あたし、ULOG星から来たタン…」







定春「はぐっ![バクンッ!]」←丸飲み







新八「Σ!!!(汗)」






神楽「こらっ!定春!めっ!今すぐ吐き出すアル!そんなどす黒いの食べたらお腹壊しちゃうヨ!」







定春「[モグモグ…]……ウッ…ゲェッ!」←不味すぎた余り、吐き出した







新八「戻したあぁぁぁ!!(汗)」






?「ぜぇ……はぁっ……た、助かった……(大汗)」







銀時「やっぱり不味かったんだな。ジビエ料理にしないで良かった。」







?「誰がジビエ料理だ!!(汗)」







神楽「とりあえず汚いから、お前のその全身にこびりついた汚れ落とすアル。」







?「え?いや、待って待って。これ、地毛……んむーーーーーーっ!!!!(汗)」←ウェットティッシュで強くこすられる







神楽「おい!じっとしてろヨ!しっかり拭かなきゃ落ちないアル!」







?「んむーーーーーーっ!!!!(助けてーーーーーーっ!!!!)(大汗)」







新八「神楽ちゃんストップストップ!そのままじゃ窒息しちゃうよ!」






神楽「よし、これで綺麗に……あれ?落ちてない…ウェットティッシュで拭いたのに…」







銀時「ウェットティッシュじゃ落ちねぇ程までにこびりついてんだ。もうこうなったら洗うしかねぇ。」







?「は??今、なんて?(汗)」






銀時「神楽!!」






神楽「おう!!」






?「えっ!?ちょっと…待って!!それ…それ虐待いいぃぃぃぃ!!!!げぼぼぼぼぼぼ!!(汗)」←流し台の水道水に濡らされる







神楽「よし!これを使えば絶対落ちるネ!」







新八「!!神楽ちゃん!!それ食器用洗剤だよ!!兎に使っていいものじゃないよ!!(汗)」







銀時「汚れ落とすにいいも悪いもねぇだろ。こんなに汚れてちゃ、こいつもあまりの不潔さに死んでたかもしれねぇ。」







?「ぶはぁ!!今!!今死ぬううぅぅぅ!!殺されるううぅぅぅ!!びゃあああぁぁぁ!!目!!目ぇぇに滲みて痛いいいぃぃぃぃ!!うあっ!?耳にも入ったああぁぁぁ!!誰かあぁぁぁ!!助けてええぇぇぇ!!(泣)」








数分後…







新八「す、すみませんでした…地毛なら汚れも何もないですよね…元からその色してるんだから…(汗)」







?「ご理解頂けて良かったです。ついでにバチが当たってしまえばもっと良かったです。[ブルブルブルブル]」←タンスの影に隠れてる







銀時「だぁから悪かったっつってんだろ。たっく…毛だけでなく、心も黒いのか?」






神楽「ちょっと水に濡れた位で大袈裟ネ。あそこまで根に持つ兎、他には居ないアル。」







新八「いやさっきのはどう見ても水責めだっただろうが!!そりゃ怯えるよ!!そりゃ心も黒く染まるよ!!兎じゃなくとも!!」







銀時「そもそも依頼者なら先にそう言ってくれよ。そうすりゃちゃんと対応したのに。」







?「言いましたよ!?何度も!!でもずーっとあたしの事犬の糞としか見てなかったあなたに、聞く耳なんか何処にも見当たりませんでしたけど!?」







銀時「そいつはアレだろ。お前ら兎は耳がいい分、目が悪いからな。見えなかったんだろ。」







?(この野郎…完全にあたしの事依頼者として見てないな……本当に来て良かったのだろうか…。)







新八「あっ、さっきは聞きそびれちゃったんですけど、さっきの話の続き、聞かせてもらえますか?」







タンポポ「!はいっ!あたしはULOG星から来ました。タンポポと申します。」







新八「可愛いお名前ですね!だからその耳飾りもタンポポなんだ!」







タンポポ「あ、ありがとうございます…(照)」







銀時「ULOG星って知ってる?」






神楽「知らないアル。」






タンポポ「まぁ…この星と違って特に娯楽施設とかそんなにありませんから…」







銀時「だろうな。」







神楽「お前見てると、人がまだ猿だった頃の暮らしが安易に想像できるネ。」







タンポポ「そこまでじゃないです!!(怒)」







銀時「あーはいはい。わかったわかった。んで?故郷の星からわざわざ離れて、死にかけてまで俺達に依頼したい事って?」







タンポポ「…リ……を……て……い…。」







銀時「あ?聴こえねぇよ。もっとでかい声で話せ。俺達ゃお前らと違って耳長くねぇんだ。」








タンポポ「…











…リリーを…あの卑しい白兎クソ女を…血祭りにして下さい。」








銀時、新八、神楽「…………。」








~続く~

タンポポ


投稿を違反報告 / ブロック



わああ、喋りが本当に本人達みたいで、読んでて違和感ないし、すごいです...!!
ウサギは濡れると死に至るなんて話を聞いたことがありますよ...ブルブル
つ、続きが、気になる...


nait
2018/02/27 4:03:31 違反報告 リンク


ありがとうございます!
あ~良かった…銀さん達下手だったらどうしようかと思いました…。
兎は安易に洗っちゃいけないそうです。
兎は湿っぽいのも蒸れるのも苦手だそうで、犬や猫みたいに濡らしてシャンプーして、洗い流してドライヤーなんて真似すると、死ぬまでには至りませんが、相当ストレスかかるそうです。
やっぱり、大抵動物は自分で毛繕いするので、洗ってもらっても喜ばないのが普通かな(苦笑)
でも、それを考えたら動物はある意味人間よりたくましいと私は思います(;^_^A


タンポポ
2018/02/27 5:10:56 違反報告 リンク


下手どころか、本家の良さがバッチリ出てて素敵です(´∀`*)
おお、成る程...!
昔、飼育委員でウサギを世話していた時があって、曖昧な知識がうっすらとだけ残ってました(汗)
うちには小型犬が居るんですが、お湯は好きみたいですよ!
いつもぐうぐう言いながらウットリしてます(笑)
確かにそうですね...人間は既に野生では生きていけないところまできてしまってますもんね(-_-;)


nait
2018/02/27 6:30:10 違反報告 リンク


あっ!ワンちゃん飼ってるんですか!?ウチは元野良の雑種猫飼ってるんですけど、水は…あの、炊飯器のしゃもじ入れ用の容器に貯まった水飲みます(笑)

タンポポ
2018/02/27 20:16:50 違反報告 リンク


はいっ!めっちゃおバカなダックスフンドです()
猫...!!犬飼ってるクセに猫大好きなので、すごくうらやましいです!
わお...なかなかワイルドな猫ちゃんですね...()


nait
2018/02/28 3:00:00 違反報告 リンク


コメントをするにはログインが必要です : ログイン


ハッピーイースター
2021/07/08 16:52:12 タンポポ 2

なーんでこの時期にイースターの絵なんて描いてんだ?私ゃ。


彩雲の下で
2018/06/25 9:04:26 タンポポ 8 1

お目汚し失礼しますm(._.)m 皆さんは彩雲をご存じですか? ...


マチエールちゃんともこお
2018/06/25 8:59:35 タンポポ 2

お目汚し失礼しますm(._.)m こちらはポケットモンスターXYに登場す...



友達募集 雑談 御友達募集 閲覧注意 把握会 短文 初投稿 イラスト ともぼ 質問 作詞